子うさぎのお世話




「「うおぉ~~!!!」」



教室に入った雪兎を待っていたのは凄まじい歓喜の雄叫びだった。



「……っ!?」



雪兎はビビってメイド服のスカートの裾を両手でぎゅうと握りしめた。



「しゃ…っ、写メ撮っていい!?」



「あ…!!俺も!俺も!」



「……!!?」



どおっと押し寄せるお客やクラスメートに目を見開いて固まってしまった。



「……はい!!撮影禁止でーーーっす!!」



棗は大きな声で雪兎の前に庇うように立ち、ぶーぶーと男子達からはブーイングが飛び交う。



そんな声をもろともせずに彼女はニヤリと余裕の笑顔を向けた。







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