FLOWER PRINCESS
「さぁ、早くっ!」
カインに手を取られ、
牢屋から出て走り出すミラ。
「今はもう宴を開いているから、
誰もいないはず…。
裏口まで連れて行くから。」
急いで走る2人。
どこからかかすかに色んな人の愉快な笑い声が聞こえてくる。
「ミラ、ごめんな。
騙してたりして…。
カイラは、本気でミラを…。
でも、僕は違うから。
どんな人にも優しくしてくれるミラは、
殺されちゃだめだ。
ジゼルの元に戻って…。
そして、カイラの暴走を止めてくれ…。」
月明かりがキレイなテラスの端。