FLOWER PRINCESS
西の国、イストレラ王国…
オリヴァンの次に大きい国だ。
武術に優れている。
たしか、そこにはお父様がいる…。
でも、距離ははるかに遠い。
このまま走れば1週間もかかる。
「そういえば…。」
『ミラ、もし、本当に何か大変なことがあったら、
イストレラに来る時は船を使いなさい。
ポート王国の近くに船場があるから。』
小さかった時、
お父様が私とお姉さまたちに言った言葉。
船場の場所は前、地図で見たことがある。
このまま走れば、
数時間で船場につけるはず。
ミラは、早くつきたくて、
スピードをあげた。