FLOWER PRINCESS
シュッという音と共に明るくなる。
「この部屋のことは私たちしか知らない。
部屋の存在はみんなが知っているが…。」
『誰にもこのことは言わないでほしい。』
遠まわしの国王の願いだった。
ミラは静かに頷く。
しばらく歩くと、先頭のジュリが止まった。
そしてジュリは懐から鍵を取り出し、目の前の鍵穴に入れた。
カチッ
ロックがはずれる音がする。
「ここです。」
ジュリは扉を開けてミラたちを中に入れた。