FLOWER PRINCESS
「ここ…。」
部屋は、もう一つの王室のようだった。
1番奥には玉座が置かれている。
周りにはたくさんの花。
天井には窓があり、月が見える。
「この天井は外部からは見れない仕組みになっているの。」
「ジュリさん…。」
「父上が言うのは魔法のおかげのようらしいけどね。」
ふっと微笑むジュリ。
その微笑みはとても美しくミラでも頬を赤らめてしまった。
「で、でも魔法って!」
魔法なんてこの世に存在するのだろうか…。
食事前にも王様が森の精に頼むとか言っていた。