FLOWER PRINCESS
「だがミラ、もう時間がない。」
ミラを離し、国王の下へと連れて行く。
「ミラ、今から聞くことを信じて受け入れて欲しい。」
「……はい。」
そうとした言えなかった。
「ではミラ殿、こちらに…。」
国王が玉座から立ち上がり、絵画のあるほうへと向かう。
そして、何をするのだろうかと思っていると、
絵画をはずし、その裏にあったボタンを押した。
ガチャッ
鍵がはずれる音がし、壁だったところが入り口に変わっていた。
「さぁ、入って!」
ジュリ、父上、ミラの順に入って行き、
国王が最後に入り、部屋はまた暗くなった。