FLOWER PRINCESS

「間違えではないよミラ。

この玉座に座れるのはミラだけだ。」

「ミラ殿は正真正銘の花姫。」

「えっ?

どういう意味ですか?」

「この玉座は、花姫以外は座れないような何か強力な結界がはられているのよ。

私たちが座ろうとすると跳ね返される。」

「でも、私が花姫なんてっ…」

「ミラならできる。

ミシェルと私の娘なんだから。

信じればいいんだ。

花の力を信じなさい。

ミラは花と会話ができる。

小さいとき、花とお話ができたとミラが私に報告してくれた時、

この時が来ると思っていた。」

そっと微笑むお父さん。
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