《完》１７歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~

「ルナ、ルナ。

　しっかりしてくれ。」

　はっ！っと驚き、ルミナミエは我に返った。
　あまりの衝撃の大きさに、気を失いかけた。

「これは事実なんだ。
　僕は動物から、人間になったんだ。

　いや、元は人間だったんだ。」


――にっ、人間・・・。――

　また気を失いかけた。

　事実だと思うが、ルミナミエは信じられなくて仕方がなかった。


――何がなんやら、もう、分からない。――

　ふら～りと倒れた。


「ルナっ、ルナ！！

　しっかりしろ。聞こえるか！！」