《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
「まったく、呆れたバカ息子だ。」

 アルベール、思わずぼそりと出る。

 ちょっとだけ、魔法を出す気力をなくした。


 
 ルミナミエはっというと・・・

 なんだかぼけっとしているように見える。

 あまりにも驚いているのと、あの感情。

 心臓が思わずひっくりかえるようなあの感情。

 これをなくしては、この思いを語れない。

『好き』
 
 の二文字。


 それだけではない。

 自分を守ってくれた、その気持ちが心にしみる。



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