毒舌姫と俺様クールな王子様
一生懸命走っていると、廊下の角で誰かにぶつかった。
倒れると思ってた私は目をつぶり、痛みを待っていたが、なかなか痛みがこない。
ゆっくり目を開けてみるとそこには錦織さんがいた。
「おい、走るな。危ないだろ」
そう言うと、私を支えてた腕を離し、図書室の方へ歩きだした。
「あ、助けてくれてありがとうございます。」
そう言うと、錦織さんが少し立ち止まった。
「別に助けたつもりはない。反射的に支えただけだ」
あれ?こんな人だったけ…
少し考えていると、また錦織さんが喋った。
「ほら、行くぞ。皆待っているだろう。」
何かもうキャラが違う事に気付いたが、スルーだ。
再び歩きだした錦織さんに渋々着いていった。
はぁ、また戻るはめになってしまった…