隣の男はよく見える

夏が終わる


「さくらを一人にするの心配だな。」


静は、彼女・・・奥さんの出産費用が溜まったらしい。


「いつ産まれるんだっけ?」

「来年の1月頃。
見てくれる気になった?」

「だから・・・赤ちゃんなんて私には無理!」

「だろうね。さくらじゃミルクも作れないのは分ってる。」


くっ・・・


「それぐらいは・・・。」


「ムリムリ、分かってるって。
じゃあ・・・行くね。」




そう言って弟の静は東京に帰って行った。





誰もいない


ソファー




急に部屋が広くなった気がした。




駿くんとはあれからずっと会ってない。

静が帰ってしまった今、もう会うこともないのかもしれない。




夏の間


ちょっとだけ


いつもと違って・・・楽しかった



変わってしまったことも・・・


あったけど・・・




旭とは必要以上の会話は無くなった。




小暮くんとは順調・・・



のはず・・・だったが

・・・・






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