年上王子様とのアリエナイ××②


「あぁ、榊が教えてくれたんだ。柚子がこっちに来てるんじゃないかってね」

「お仕事大丈夫なの?」

「あぁ、今日は急ぎの仕事はないから」

「そうなんだ」



そこまで口にすると

ピピピピ!

携帯のメール受信音が鳴り響いた。


翔さんに断りを入れて確認すると相手は志保さんだった。


“大事な人には会えた?今度またガールズトークしようね”


志保さんってば

笑いながらありがとうメールを打つと


「誰?理恵ちゃん?」


翔さんが笑顔で聞いてくる。


「ううん、今日ね新しく友達が出来たんだ」

「また男?」

翔さんが睨んで来る。

「もう!!ちゃんと女の子です、っていってもあたしよりも年上なんだけど」

「へぇ」

「なにそれ!失礼じゃない!?いいもん、写メ見せるから」

これさえ見たら絶対に翔さん安心してくれるはず。

「ほら、この人だよ!」

つい数時間前にとった写メを見せる。

「ほら、高澤志保さん。綺麗でしょ?」

ぐいっと押しつけるあたしに
何故か驚く翔さん。

「翔さん?どうしたの?」

「あ、いやなんでもない」

「どう?これであたしが浮気してないって安心した?」

「あ、あぁまぁね」

「あたしは翔さん一筋なんだから」

「嬉しいよ、柚子がそう言ってくれて。さぁ行こうか」

「うん!」


翔さんに肩を抱かれたまま駅を出た。


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