執事と共に聖夜を。
「実は、これを探すための宝探しだったのよ」
「これは……」
「父が持っていた物なの」
古いが、大切に使われていたのだろう。
綺麗に磨かれている。
「母からプレゼントしたの。大きくなったらくれるようにお願いするつもりだったの」
その前に、亡くなったのだ。
「どうして、これを……」
「だって、執事は腕時計よりも懐中時計でしょう」
と、恵理夜はウィンクした。
「それに、買うのは嫌だったのよ。私の力で手に入れたものをあげたかったの」
結局、春樹に頼っちゃったけどね――と、大袈裟に肩を竦めたが。
「これは……」
「父が持っていた物なの」
古いが、大切に使われていたのだろう。
綺麗に磨かれている。
「母からプレゼントしたの。大きくなったらくれるようにお願いするつもりだったの」
その前に、亡くなったのだ。
「どうして、これを……」
「だって、執事は腕時計よりも懐中時計でしょう」
と、恵理夜はウィンクした。
「それに、買うのは嫌だったのよ。私の力で手に入れたものをあげたかったの」
結局、春樹に頼っちゃったけどね――と、大袈裟に肩を竦めたが。