新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]

 あの番組に触発されたことで俄然奮起した俺は、悪友の純一郎に邪魔されながらも

(奴は勉強しなくても「霊が教えてくれる」とかで、テストはいつも満点に近かった)

それまでの生活を改め、それこそ取り憑かれたように机に向かった。


学年最下位に近かった成績はグングン上昇し、そんな俺を応援してくれる先生も増えて、受験時期には学年で十本の指に入るまでになった。


そんなこんなでとうとう何とか受験戦争に打ち勝って、都内でも一番の公立校に滑り込んだ。当然、純一郎は苦もなく同じ学校へ……。


 そして彼は、相も変わらずオレンジヘアーを振り乱し、ヴィジュアル系とか言う音楽に傾倒し、バンドを組んで青春を謳歌していた。


「なぁ、なぁリュウ」


「何だよ純一郎。女の話だったら遠慮な」


「冷てえなぁ、俺がいつも女の話しかしないみたいじゃないか」


 純一郎は肩を竦めながら、毎日バイトをして尚、半年分の前借りをして買ったフェンダー社製の5弦ベースを弄りながら言った。



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