新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]
何だかんだではやひと月。
ライブ当日を迎えた俺は、今の純一郎の彼女的ポジションにいる(可哀想だが、純一郎は彼女じゃないと言っている)女の子にメイクを施して貰って、はた目には全くの別人になっていた。
「おう! リュウ。実にいいね。やっぱり元がいいと化粧も映えるよな」
そういう純一郎もそのオレンジヘアーを除けば、彼が誰かを判別するのに苦労しそうな程の仕上がりだ。
「お前も決まってるぜ、純一郎!」
俺たちはもう何年もバンドをやってきた仲間のようにハイタッチを交わした。
「さぁ時間だ。リュウがヴォーカルを執る一回きりのライヴだから、完全燃焼で行こうぜ!」
「メモリー・オブ・ザ・ブラッド〜ファイッ」
「オォォォッ!」
初めてのライヴだというのに、純一郎の「何が起きても俺が全部カバーしてやるから」のひと言で、俺は緊張することもなく、楽しんで歌うことが出来た。
「今日は来てくれて有り難う! ヴォーカルのヒロノブが声が出なくなっちゃって、産休ヴォーカルのリュウが頑張ってくれてます、産休!」