新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]
俺は体前屈の様に身体を出来るだけ折り曲げ、最敬礼をした……つもりだったが、「頭の下げ過ぎは逆に失礼だぞ」とシンにたしなめられた。
「いい、いい。そんな儀礼的なことは気にしなくて。ここは研究所だ、マナー教室じゃない。
でも不思議だな、5年程前にも同じことを言われてね……ん? もしかしてあの時の……あの彼なのか?」
「は、ハガゼェェェェ〜」
俺は今までの苦労が一気に報われた気がして、原口博士に縋り付き、号泣してしまう。
オロオロと歩き回っていたシンも、原口博士からウィンクされ、ほほえましげな表情になって俺を見ていた。
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「ほんとですか? 有り難うございます」
博士はこの後予定されていた面接を、本来の担当の宮川さんに任せて、俺たちを本採用してくれると告げた。
「オカルト研究会なんて、おかしな奴らだと思ってな。君たちには最初から興味が有ったんだよ」
履歴書その他をPDFファイルにより出向先で確認していた博士は、俺たちとの面接を楽しみにしてくれていたのだという。
これが俺と、原口龍太郎博士とのサードコンタクトだった。