新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]
原口龍太郎研に入って、あっという間に半年が過ぎた。世界中を飛び回っていた博士も研究を完成させるため、日本に戻ってきている。
そして今。或る平行世界に送り込んだ実験犬のシロが帰還し、ウィルス等の感染や付着がないか、検査室に連れていかれた。
「博士。省エネ型のトラベラー、とうとう完成しましたね」
「ああ。これで誰にも文句を言わせない……ちょと失礼。フンッ」
慢性鼻炎の鼻をすすり上げ、大量のティッシュでそれをかむ博士。
いつもより長い時間を要しているのは、感涙が混ざっているからだろうか……。
「こいつには手こずらされたからな」
一時期、平行世界間航行が剰りにも費用がかさむため、スポンサーが資金を出し渋り、研究が頓挫しそうになったことがある。
「ここまで辿り着けたのはシン。リュウ。君たちのお陰だ。感謝してるよ」
「いえ、俺たちなんて何も……」
「博士の力になれて嬉しいです」
臆面なく言ってのけた俺を呆れ顔で見ているシンは放っておく。ここはマナー教室ではない。原口龍太郎研だからだ(受け売り)