新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]
当時スポンサーが危惧していたのは、乗用アナザー・ワールド・トラベラーがエネルギーの大食漢だったことだ。
高価なDB(ドラゴン・ブラッド=エネルギーその物を結晶にした物質)を、いとも容易く平らげてしまう。
次元の壁を越える時。機械である本体と、生物である乗員の分子が混合しないよう保持するには、高出力の磁場を結界のように張り巡らせる必要があった。
1渡航に付き、300単位ものDBを喰うこの実験は、金銭的リスクが高過ぎた。また、実用化しても運用費用が掛かり過ぎれば即ち、それは商品にならない。
「でも、君たちのいざこざで小型アナザー・ワールド・トラベラーが壊れなかったら、航行装置と運搬装置を分けるという発想は、生まれていなかったんだから」
恥ずかしい話だが、以前俺とシンは意見の食い違いから掴み合いの喧嘩になったことがある。
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「万物の基本は円だ。そんなのマルが良いに決まってるだろう、リュウ」