新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]

 しかし予期せずその時は訪れた。


いや。


それは訪れるべくして訪れたのだ。


───────────


 スポンサー向けのレポートを作るように言われた俺は、膨大なデータの中からオイシイ所を抽出し、プリントアウトした。


「上出来だと思ったんだがなんか物足りない」


 インパクトは充分に有ると思われるが、何かが欠けている。


俺は苦し紛れに表紙の素材に凝ることにして、資料室を訪れていた。


中は整然と片付けられているので、お目当ての物はすぐ見付かった。だが。


「どうもシックリ来ないな」


 イメージに合わない物ばかりだったので、紙素材ファイルの2冊目を手に取った時だった。


「ああっ!」


 資料室から部屋2つ程隔てられた龍太郎博士の部屋から、大きな叫び声と重い物でも落としたのか、ドサッという鈍い音がした。


「またやらかしちゃって」


 俺は可笑しくなったが気にもせず、ファイルをめくる手を止めなかった。


「ううっ!」


 今度はうめき声の後に、ヒューヒューと笛の音のような音が聞こえた。



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