新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]
シンは冷静にこう言ってのけた。
「リュウ。一体どうしてそういう結論になる。俺は仕事を延髄で反射的にこなしながら、大脳で心配している」
「おっ……」
「それにこの原口研のためを思えば、勤務時間中の一分一秒も無駄にしないことだ。
研究所のためになることが、ひいては原口龍太郎博士のためになると俺は思うんだが、違うか?」
『仕事の片手間で心配するのはいかがなものか』と、正に感情論だけでシンをたしなめようと思っていた俺だったが、彼の論理の整合性に、最早ぐうの音も出なかった。
しかし。
ここで納得してはいけなかったのだ。
正月明けの初仕事で、雑煮の餅ごときで喧嘩したあの時のように。
シンと大立ち回りでもやらかして、博士を困らせるんだった。
『最年少組は血の気が多くていかんな』と、叱って貰うべきだったのだ。
そうすればトランスポーターの時のように大きな発見が、気付きが有ったかも知れないのに……。