新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]
それからまた暫くして、経営陣は鳴り物入りのビッグプロジェクトを持ってきた。
「これは今までに無いJV(ジョイントヴェンチャー=共同企業体)からの依頼です。
危険性も難易度も高い案件ですが、新生原口研の実力を知らしめる好機です」
原口博士亡き後、上得意であった企業がスポンサーを次々に降り、先行きが見えなくなっていたさ中。
新規開拓を精力的に行った結果、そのプロジェクトに行き当たったのだ。
彼の話に依ると、総額にして数百億の成功報酬が見込まれているという。
「数百億……ですか」
「今までとはケタが2つほど違いますね」
その額を聞いただけで、どんなに困難な案件なのかが想像出来た。
第三次世界大戦が起こった平行世界に於いて、その世界が壊滅する原因ともなった兵器。
『影』の調査と捕獲がその依頼内容である。
プロジェクト・リーダーを任されたシンは、持てる能力を全て使って、精緻な調査を行った。
それは依頼主にも同様で、そこから彼らが軍事関係の組織ではないかとの疑念が噴出した。
そして、あの『影の世界』の話に繋がっていくのだ。
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影に捕まり、シダ植物の群生する湿地帯に排泄された俺はあの後、ブレイブ号の形見を無くしたというフウカに付き合って、落下地点だったであろうエリアへ戻っていた。