新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]
次の日。彼女との生活も、もう3日目となる。
今日は定点カメラのマイクロSDを回収して回った。途中コミュニティの子供が影に襲われているのを助けてやる。
「ただいま、フウカさん」
「お帰りなさい」
「早速なんだけど、今日は最後の文明的食卓だからね」
「え? 最後?」
彼女はクルクルと瞳を動かして考えている。
「でも、まだ3日有るんじゃないですか?」
「ああ、でも最後なんだ。はなから日数分の食料しか持って来なかったし」
「それって……私が食べちゃったから?」
彼女の表情が固まった。
「い、いや、そんな深刻な顔するようなことじゃなくて……」
言葉の途中で彼女はまた、ポロポロと涙をこぼし始める。
「え? どした?」
食糧なら調達出来るあては有る、俺はそう言おうとした。