新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]
悲しくなった。
───リュウさん。やっぱり私のこと、
嫌いになったんだね───
当然だと思った。
いくら暴力から逃れるためとは言え、私は毒かも知れない薬をワインに混ぜて夫に飲ませるような女だ。
純朴で優しいリュウに好かれるわけがない。
「リュウさん、私やっぱりここに残る」
「え?」
手当てを終え、シャツを着替えたリュウが私を振り返った。
「私には、ここがふさわしい気がするから」
「フウカさん、何言って……」
「大丈夫。リュウさんに貰った笛があるから……」
笑った顔が固まり、涙で歪んでいくのを感じる。リュウはその私からも目をそらした。