ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

船のレストランは、眺望の関係上、細長いフロアになっている。

大きな2枚のお皿を右手で持って、それから左手にもう一枚。

人差し指が痛い。

でも、みんながやってること。

一番端のテーブルまで歩いてみた。


途中、船はゆらりと動く。

普通に歩くだけでも難しいのに、揺れる船でお皿を沢山運ぶのは、至難の業。

きっとCA(キャビン・アテンダント)は、もっと大変なはず。

飛行機だって揺れるし、ここよりずっと狭いし、作業できるスペースも限られている。

一見、華やかに見える仕事も、みんな裏では必死に頑張っているんだっていうことが、最近少しだけ解った気がする。


何とか端までたどり着いて、お皿をテーブルに置いた。


からっぽの真っ白なお皿が、窓から差し込んでくる光を反射して輝いている。

このお皿にお料理が盛り付けられている様子を想像しながら、練習を繰り返した。

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