ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
「ストーカー!?
俺はこの子に誘われたからここまで来たんだ!」
工藤さんがものすごい形相でパーサーに迫ってきた。
どうしよう!?
叫んでみる?
でも、あんまり騒ぎを大きくしたくない。
「ふ~ん。誘われた、ね。
それは、俺の所に誘導して、何とかしてもらおうって事だったんだろ。
それで正解。よくやった」
くるりと私の方を振り向いて、微笑むその表情は、やっぱりコウさんのもの。
お任せしちゃって、いいのかな?
「私としては、できるだけ穏便にお引き取り願いたいところです。
どうか、お部屋へお戻りください」
あ、口調がパーサーに戻った。
「はぁ!? 上司だか何だか知らないけど、部下の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んじまえって言うだろ」
それを言うなら『人の恋路を邪魔する奴』でしょ?