ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
「それって、どんなジンクスなんですか?」
「今にわかるって」
遅い時間になり、ロビーにはほとんど人がいない。
少しさみしいロビーの中央にそびえる、巨大クリスマスツリー。
さっき、私がぼんやりとクリスマスツリーを見ていた場所に連れて行かれた。
「古代ケルト文化と北欧民族の神話が、キリスト生誕の風習と融合されてるらしいけど。
ヤドリギの下で出会った二人がすることといえば、これしかない。
しかも、断ってはいけない。
これで君も、幸せになれるよ、きっと」
私が掴んでいた腕をほどかれて、その手は私の背中に。
あれ?
と思った瞬間に、もう片方の手が私の顎にかけられていた。
何!?
とびっくりしている間に。
とても優しく、ほんの一瞬。
コウさんの唇が、私の唇に重なった。