ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

買い物を終えて、いちど家に戻り、冷蔵庫へ食材を入れた。



「じゃあ、ランチへ行こうか。

ちょっと行きたかった店があるんだ」


また、車に乗って連れて行かれる。


コウさんがランチに選んだ場所は、ホテルだった。

高級ホテルのランチバイキングで、スイーツも充実している。


「ここが、行きたかった店なんですか?」


「そう。こういう場所、野郎が一人で行くのはちょっと抵抗を感じるからさ。

見てごらん、ご婦人方か、カップルしかいないだろ?」


確かに、周りは奥様方の団体さんか、ご夫婦・カップルしかいない。


「……ですね。男の方って、こういうところはあまり来ないんですか?」


「会社の休憩時間じゃ、ランチバイキングはもったいないだろ。

それに、昼食の予算なんて、一般的なサラリーマンは多く見積もっても千円以下だ。

一生懸命働いてる旦那は吉牛、奥さんはホテルのバイキングっていうのも、結構切ないものだよな~」


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