ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

「その心配を吹き飛ばすように、私達が幸せだっていう事を見せて安心させたいっていうのが、コウさんの考えなんですよね」


「ご名答!」


「人前でイチャイチャ以外なら、何でも協力しますよ」


「それじゃあ、2人きりでたっぷりと……」


「そろそろ船に戻らないとダメですっ!」


私がそう答えると、またぶつぶつ言っていたコウさん。

陸の上では隙あらば狼になろうとするけれど、それよりも自分の【家族】を優先するところ。

いつも自分の事より、相手の事や仕事……もっと大事だと思える事を優先できる思慮深さ。

その『男気』に私は惹かれたから。

恥ずかしいけれど、パーサーに戻る前に伝えておこうと思った。


「……でも、家に帰ったら、私もコウさんにたっぷり甘えたいです」


くすっと笑われて、頭を撫でられた。


「やっぱり、2人きりでたっぷりと、の方がいいよな」


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