恋人以上、恋人未満。
★SYO-TA★
ガチャ...
「はぁ...」
疲れのせいで、ドアを開けたとたんこぼれるため息。
フワッと香るご飯の匂いと...どこか懐かしい香り。
キッチンの電気がついてる。
え...泥棒??
んなわけねーよな。
「スー...スー...」
小さな寝息が聞こえてくる。
静かに部屋にあがって...ベッドに目をやる。
「理沙...?!」
ベッドの上には気持ちよさそうに眠る理沙。
ふわふわのワンピースがめくれて、今にもパンツ見えそう。
「こいつ...犯されたいのか?」
そっと理沙のほほに触れる。
「ん...しょー...た...きだよ」
寝言??
今、こいつなんて言った??
言葉を失い、ただ立ち尽くす俺。
「ん...あれ...翔太?」
「理沙!お前ここで何してんだ?」
眠そうに目をこする理沙。
「ぁ...お帰りなさい」
「そうじゃなくて!ここで何してんだ?」
「あ、ご飯作ったんだよー和食好き?」
「あぁ...好きだけど」
「着替えてきて?ご飯にしよ♪」
ご飯にしよって...もう1時だぞ?