特別機関『GQ』!!
すべての階段を上り終えると、立派な扉があった。


「ここか…」


「じゅ、純待ってー‼」


「まったく…速くしてよ‼」


「あ、あのねぇ、私達は並の人間で、あんた程の体力をもってないのよ‼」


「じゃあここで待ってるから‼」

私は下に向かって叫んだ。

そう、階段はなんと、二十階分はあったのだ。

心達はまだせいぜい十二階…


私は扉の前にどっかり座って心達を待った。


そして十分後…

「はあ、はあ、はあ………」

私の前には、床に倒れてばてている三人の姿


「……私も鬼ではないから、皆の体力が戻るまで待ってるね…」


「ぜひそうして…」


心が息を切らしながら答えた。


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