特別機関『GQ』!!
三分後…

「よし‼皆大丈夫?」


「なんとか…」

さすが警察で訓練してるだけあって、回復が早い。

私ほどではないけど、心達も一般人よりは体力があるらしかった。


「じゃあ…行くよ…」

私は扉に手をかけて、ゆっくり開いた。

そこは、まるで社長室だった。


大きな窓、立派な机、観葉植物に本棚…

Kは、窓に向けられている大きな黒革の椅子に座っているようだった。


こちらからは姿が見えない。

「……シュンが片付けられたか。」

さっきのスピーカーから聞こえた声と同じ…‼


「あなたが…K?」


「そうだが?」

Kはこちらを見ようとしない。

窓の向こうにはきれいな夜景…。そちらばかり見ている。


「K様‼」

突然シュンが現れた。

「あれ…もう目を覚ましたの?」


「純…あれやる時は手加減せずに思い切り殴れって言われてたけど…」


「あ、ちょっと力抜いたかも…いや、抜きました。」


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