王子様はご主人様!?
「あぁ、そうだね。お昼も生徒会室で食べる?」
「う、うん……」
「じゃあ行こっか」
周りの視線、さすがにウザい……
『うわぁ〜やっぱり付き合ってるんだよ―っ』
『えぇ〜ショック――』
生徒会室に向かうとき周りから聞こえる女の声
俺に聞こえてるってことはもちろん花梨にも聞こえていて……シュンとしたようにうつ向いている
周りなんて気にする必要なんてねぇのに。
俺は花梨しか思ってねぇんだから……
『あぁ―花梨ちゃんもついに他の男のモノかよ―』
………は?
2人組の男が話している声が耳に入った
『俺、めっちゃタイプだっのにさ―』
『だよな―。たまに見せる満面な笑顔がタマンねぇよな。今度マジで話しかけて見るかっ!』
……ざけんな。
花梨は俺の女なんだよ。
お前らが話しかけんじゃねぇよ。
さっきは周りなんて気にするのはバカらしいとか思っていた自分が、周りの男の会話が気になって仕方ない。
そんな独占欲をすぐに行動に起こした
「えっ//輝っ///?」
「ん?」
「あ、あの…手が……///」
そう。俺は花梨の手を包むように握った
「別にいいだろ。付き合ってんだから。」
「だ、だからって……///」
隣で反抗する花梨をシカトして、握り続ける