少数派の宴

「<トカゲ>」
前を見たまま携帯を差し出す。
<トカゲ>が見ると、そこには見知らぬ番号が表示されていた。

「通話を押せば、先程の奴等は助かる」
「はあ?」
裏を返せば、押さなければ助からないという事だろうか。
しかし水面下で何をやっているんだ、こいつは。

<煙草屋>はくわえ煙草のまま、意地悪げに笑った。
「…………おい」
それで<トカゲ>は気付く。

迫害への復讐。
生殺与奪。
その機会を与えられた事に。


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