月光狂想曲Ⅱ‐悪魔の花嫁‐
いくらか歩いたのち、私たちは目的地の人間界のウァルドの別荘へとたどり着く
そしてようやくウァルドの手から解放さて、ほっとしたような名残惜しいような複雑の気持ちで別荘に踏みいる
『つっかれたー!!
流石に長時間珍獣をなぶり見るような視線はこたえるわな〜。』
仁がドサッと倒れるようにソファーにうなだれた
『…疲れた、飲み物。』
『…飲みたいなら、勝手にどぶ水でも飲んでろ。
ついでに食中毒起こして死ね。』
そんなやり取りがつづく中、うなだれていた仁が体制をたてなおして起き上がり話を切り出す
『ほんなら早速、順番きめへん?
シルフィアちゃんとのデートの順番♪』
『どうやって決めるの。』
『……………。』
『ここはやっぱりジャンケンちゃう???
勝った人から先にデートできる、それでかまへんよね?』
『わかった。』
『…あぁ。』