月光狂想曲Ⅱ‐悪魔の花嫁‐



『おっ、たまにはカッコイイとこあるんやな!』


グレネディアは仁に褒められて無表情から少し複雑そうな表情をする

『何、アンタが褒めるとかキモチワルイ。』


『なっ!???
人がせっかく褒めてやってんねやから、素直に喜ばんかい!!』


「でも、すごいよ、グレネディア。」

『シルフィアに褒められるなら悪い気はしない。
ありがと。』

『くそガキ!!!!
ひいき目反対や!!!』


グレネディアを怒鳴る仁を気にもとめず、グレネディアは私にそっと耳うちをする


『それとね。
欧米では、クリスマスの日にヤドリギを室内に飾って、その下で出会った男女はキスをしてもいいってう習慣があるんだ。』

「…?」


『あのアンタの悪魔の許可なんて…、いらないよね?』

そういって意味深にグレネディアは私にそっと笑顔を向ける

「…!!!!」

『明日、楽しみにしてて。』


グレネディアの言う意味がわかり、私の顔は首から真っ赤になる

この三日間、私の心臓はもつのだろうか





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