月光狂想曲Ⅱ‐悪魔の花嫁‐
窓からさす包み込むような陽光と、謎の重さに閉ざされていた瞼がゆっくりと開く
もう朝か、と思いながら身を起こそうとするが先程から感じていた謎の重みによって妨げられた
「……?
…?」
『シルフィア、寝ぼけてる?』
「ん……………、え…?」
まだはっきりとしない意識の中、目の前で動く物体に焦点を定める
『見つめすぎ。』
ずいっと近づいてきた端正で幼い顔がグレネディアのものだとようやく気づいた私は慌ててとび起きる
「…!!!!
グレネディア…!!!!」
ベット上、正確には私の上になぜか魔界にいるように幼くなったグレネディアが座っていた
『おはよう、寝顔、可愛かった。』
そういって微かに微笑む表情は幼いながらもどこか普段のグレネディアが思い出され、思わず赤面する