月光狂想曲Ⅱ‐悪魔の花嫁‐
『シルフィア!
【セイ☆バイマ-ン】がいっぱい…!』
先程の余裕はどこにいったのか、グレネディアはキラキラと目を輝かせて街中の風景に釘付けだった
「人間界にも【セイ☆バイマ-ン】ってあったんだ…。」
そんなことを考えながら興奮気味のグレネディアを目で追っていると突然姿を消したので私は慌てて辺りを見回す
「グ…グレネディア!?」
ただでさえ目立つので、すぐに見つかるはずだが…
すると、ポンッと肩に手がおかれる
「グレネディア…どこいって…。」
しかし、そこに立っていたのはグレネディアではなかった
「あれれー?
お姉さん一人?」
「クリスマスシーズンに独り身とか寂しくね!?
俺らと遊ぼうよ。」
キツイ香水の匂いで一瞬顔をしかめて、すぐにその手から逃れる
「結構です…!」
「あれれー?
この子怯えちゃってるよ、大丈夫、ただ食べに行ったりするだけだって!」
「ね、ね、いこうよ?」