月光狂想曲Ⅱ‐悪魔の花嫁‐




「いいえ…、結構です…!」

断固とした私の拒否も聞こえて知らぬふりでもしているのだろう、男たちは無理矢理私の腕を掴んで引っ張り出す


「や…やめ!!!!」


振りほどこうとしても、圧倒的な男の力には及ばない

微かに涙目になりながらも、男を睨むとその男の顔にはなぜだかアイスが乗っかっていた、……ぶつけられていた…?






『正義の味方、【セイ☆バイマ-ン】参上。』


「グレネディ…ア!?」


その声、外見からしてグレネディアと思われる…、いや間違いなく【セイ☆バイマ-ン】のお面を被って明らかにアイスを投げましたオーラ満載のグレネディアがそこにいた


「てめ…!!!!
なにしやがる…!!!」


顔についたアイスを払いのけて、男はグレネディアに罵声を浴びせた


「くそ…!
ふざけたお面なんかしやがって、ナメてんのか!?」


そしていきなり男はグレネディアの胸倉を掴んだ




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