難しい恋は遠慮させてください
男女。嵐に巻き込まれる
何でそんなに楽しそうな文をうつの?

私の心は車にひかれて、ペタンコにつぶされるほどに痛くて、悲鳴を上げているのに…

友達以上恋人未満…

それは別れることとどう違うの?

私はどん底に落とされた気分だった。

友達以上恋人未満。

それって完璧に終わるのとはちょっと違うよね?

そう信じて私はメールをうった。

【そっか…
仕方ないよね(笑)

わかった!】

精一杯明るい文を書いた。

深川の重りになって嫌われたくなかったから。

【わかってくれたかー(汗)
さすがリオ!

やっぱ早すぎたんだよな!じゃあまたな(笑)】

【あはは
そうかもね?

またね】

『早すぎたんだよな』

そうかな?

恋をするのに早いとか遅いとかあったっけ?

私はそんなの知らない。

康太くんに恋をしたのも早かったんだもん。

一目惚れだった。

小学三年の夏にすれ違ったあの瞬間に私は恋をしたんだ。

中学に入学して再会した康太くんは、少し大人っぽくなっていた。

彼の性格に私はどんどん惚れこんでいたんだ。

そして中三の12月。

私はフラれたんだ…

深川の時は二、三週間で結果を決めてしまった。

そう考えると決断したのは確かに早かったかもしれない。

でも恋をする瞬間なんてあっという間な物でしょ?
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