楽園の炎
「つきましては、夕星様」
こほん、と咳払いしつつ、セドナが口を挟む。
「竜の商品の中から、宝石の類をもう少し選ぼうかと思っているのですが」
ああ、と答え、じっと朱夏を見た夕星は、もう一度寝室を覗き込んでドレスを確かめた。
「そうそう。竜が商品を持ってきたから、朱夏を誘いに来たんだ。前に見たときより、またいろいろ増えてて面白いぞ」
「え、また増えたの? そういえば、アルファルドにも寄ってきたって言ってた。昨日、夜に苺鈴さんが来てくれてね・・・・・・」
夕星と一緒に扉に向かいながら、朱夏は苺鈴が炎駒からの手紙を持ってきてくれたことを報告した。
そこで、セドナが思い出したように、懐から書状を取り出し、朱夏に渡す。
「このお手紙、皇帝陛下にお見せするべきでは?」
「ん~、どうかな。そう思う?」
朱夏も、どうするべきか迷ったから、セドナに読んでもらったのだ。
ちら、と隣の夕星を見る。
「父上のお耳にも、アリンダ皇子のことが入ったみたいで。ちょっと、お怒りだわ」
実際はちょっとどころではないのだが、朱夏は言葉を濁して夕星に指示を仰いだ。
夕星は、どれ、と手紙を受け取ると、その場でざっと読んだ。
ふぅ、と息をつく。
「炎駒殿からしたら、そりゃあ怒り心頭だろうなぁ。一人娘を遠くにやらねばならないだけでも辛いのに、やったらやったで、他の男に襲われただなんて。次会ったら、殴られそうだ」
こほん、と咳払いしつつ、セドナが口を挟む。
「竜の商品の中から、宝石の類をもう少し選ぼうかと思っているのですが」
ああ、と答え、じっと朱夏を見た夕星は、もう一度寝室を覗き込んでドレスを確かめた。
「そうそう。竜が商品を持ってきたから、朱夏を誘いに来たんだ。前に見たときより、またいろいろ増えてて面白いぞ」
「え、また増えたの? そういえば、アルファルドにも寄ってきたって言ってた。昨日、夜に苺鈴さんが来てくれてね・・・・・・」
夕星と一緒に扉に向かいながら、朱夏は苺鈴が炎駒からの手紙を持ってきてくれたことを報告した。
そこで、セドナが思い出したように、懐から書状を取り出し、朱夏に渡す。
「このお手紙、皇帝陛下にお見せするべきでは?」
「ん~、どうかな。そう思う?」
朱夏も、どうするべきか迷ったから、セドナに読んでもらったのだ。
ちら、と隣の夕星を見る。
「父上のお耳にも、アリンダ皇子のことが入ったみたいで。ちょっと、お怒りだわ」
実際はちょっとどころではないのだが、朱夏は言葉を濁して夕星に指示を仰いだ。
夕星は、どれ、と手紙を受け取ると、その場でざっと読んだ。
ふぅ、と息をつく。
「炎駒殿からしたら、そりゃあ怒り心頭だろうなぁ。一人娘を遠くにやらねばならないだけでも辛いのに、やったらやったで、他の男に襲われただなんて。次会ったら、殴られそうだ」