恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
そうだ。あとで、当麻くんのこと聞いてみようか。

「当麻先輩、どっか行ってたんすか?」

「応援団の反省会」

「あ~、アレね。面倒くせぇ行事っすよね。オレ、自分とこの練習サボった」

「ま、オレも団長じゃなかったら行かねぇな」




しばらく悠馬くんとしゃべりたいみたいだったから、そっと部屋に戻った。

数十分後……。

――トントン。

部屋の扉が叩かれる音。




「当麻くん? 入っていいよ」

そうだ、膝まくら……。

っていうか、私の部屋で膝まくらだけで終われるのか、自信がない。



「さや、フルーツ食う?」

当麻くん、片手にリンゴが入ったお皿を持ってる。

「持ってきてくれたんだ、ありがと」

「悠馬が切ってくれた。ウサギって……笑える」

わ、ホントだ。

赤い皮のところが、ウサギの耳みたいになってる。

悠馬くんって意外にお茶目!?




「悠馬くんって……料理好きだよね」

「アイツ? そーだな。でもさ、自分から進んでやらねぇからな……」


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