恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「それは当麻くんの前でだけなんだから。私には……」

「照れて悪態ついてじゃれてるだけだって。

悠馬が『さやを好きだ』ってんなら家から追い出すまでだけど?

違うだろ?」

そう言って、当麻くんはニヤリと笑う。



もうっ!

全然私の言うコト信じてくれない。

そんなに悠馬くんが大事なわけ?



「さや、帰ろーぜ。ちょうど悠馬いねーし、久々ふたりで帰れるな」

当麻くんは嬉しそうに笑うと、私の肩を組んでくる。



学校帰り、いつも悠馬くんがまとわりついてくるけど、今日はいない。

……まぁ、こんなの久々だし?

悠馬くんの話するの、やめておこうかな。



「さ~や。幸せ?」

「えっ、なに? いきなり……」

当麻くんは私に顔を寄せて、優しく目を細める。



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