ちっぽけな幸せを君に
 「かずき……」


 振り返った流歌が初めて会った時の姿と重なる。


 「眼鏡……またかけてるんだな――」


 「うん……」


 「俺さ――あれからいろいろ有って、いろいろ考えて思ったんだ。やっぱり流歌じゃなきゃだめなんだ……」


 流歌は眼鏡を外すとバックへしまいながら言う。


 「かずきの前じゃ眼鏡……意味ないね――」


 「流歌!俺は……」


 
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