Hello my sheep
「…ぇ?」

そして、そのまま何も言わず入って来て、






まっすぐに、



「?…私…?」



私の席まで歩いて来て、




「ぉ、おはよぉ…?わっ」



私の腕を掴むと、



「えっ?あの、醍君?」

「お前名前は」

「曲谷、八鹿…」

「八鹿ね」

「えと、えぇ?どっどうしたの?」




そのまま私を引っ張って教室を出て行った。

伊勢谷君も、宇木君も、他の皆も、興味深そうに、半ば呆気にとられたまま、私達を見てた。


醍君はこちらを見る事なく、スタスタと廊下を歩く。
身長差のせいか、腕を引かれる私は自然と小走りになる。

私に触れてる左腕を視界に入れなかったらまるで私の存在を認識していないんじゃないかってくらいにこっちに意識を向けてくれない。
完全に一方的な態度のまま連れてこられたのは保健室。


まさか、ね。



抵抗もしないで彼の様子を伺っていたら、彼は躊躇も迷いもなく空いていたベッドに潜り込むと、私をそこに引き込んですぐに寝息を立て始めた。

もう…なにが、なんだか。





「…ん?曲谷さん?」

「あ、先生~おはよぉございまーす」

「おはよ、寝てるの、醍君?」



用事から帰って来たらしい瀬古先生が目を丸くして、私もやっと苦笑した。

どうもしなくても、入学式の時と同じ状況になってしまっていた。
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