【短】同窓会―episode 3―
「水城先生!」
もう一度強く呼ぶと、
「…えっ、あ、はい?」
目をパチパチさせて私を見る水城先生。
私は改めて見る水城先生に動揺した。
水城先生、今まであんまり気にしなかったけど、顔がよく整ってる。
生徒にモテるのも納得、って感じだ。
「もう、なに寝てるんですか!
もうすぐ移動の時間ですよ!」
動揺して訳の分からない事を言ってしまった。
時間ならまだあるのに。
そして寝るのも私が許可していたのに。
でも水城先生は眠気眼で、ぼけーっとしてた。
「…すみません。」
と言って、少し悲しそうな顔をする。
その表情に、急に鼓動が早くなった。
わわ…どうしよう。
ええい、言ってしまえ!
「そういえば水城先生。
明後日空いてます?」
前々から考えていた事を、このタイミングで言ってしまった。
同期だから一度ぐらいご飯を、とかなんとか言って、仲良くなろうって魂胆丸見え。
「え…明後日?」
水城先生は少し困ったような表情をする。
………あれ。
駄目なの?