独身マン
帰り。 今日の正義は電車で帰る事にした。 その同じ電車に乗りこんだのは拓也。



「いや~。 今日もいっぱい飲んだよ~。 関口さんはぁ?(本人の目の前なので名字呼び)」




正義マメ知識
その30


拓也が飲めないのを知っていて、ワザと尋ねる。




「一杯だけだよ。 でもなんかフラフラ」


「ふ~ん。 一杯といっぱいですか!」



拓也は鼻笑いだけしておいた。 全くつまらない。 目線は足元。



「でもさ~。 本当にさえちゃんと英君が結婚したら、僕らの立場はどうなるって感じぃ?」


「そおか?」


「え? 関口さんって、結婚とかしないのー? まだまだ遊ぶって感じぃ?」(酔っているのでよく喋る奴)


「う~ん・・・」



拓也は首をかしげた。



「別に遊んでるわけでもないけどさ。 なんかね、大人ってホントなんだろうな」


「大人は大人だよ~! もうそろそろ身を硬めなょ~。 浮気は別ものでしょ?!」


(そうじゃなくて!)



物分りの悪い奴だと思いながらも、酔っている拓也はそれでも話を続けた。
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