獅子の生きる道
二階は二つの通路があり、通路が部屋を挟む形になっている。

しかし、一階と同じく相変わらずいけ好かない顔が跋扈している場所だ。

一階にいた輩とほとんど変わりがない。

「回復剤は必要ないか」

一階にいたターバンの背後、二メートル先から飛び上がり、背中を袈裟に斬る。

ターバンが崩れ落ちるところを隣にいた大きな蠍がいち早く気づくが、遅い。

尻尾を切り落とし攻撃を無効化し、頭にぶち刺す。

緑の血液を噴出し、絶命した。

「いい加減、違うパターンも覚えろ」

再び乱戦となるが、攻撃パターンが限られており、オツムを必要以上に使っていないようだ。

そして、一階でのレベル2上がったというのはそこそこ大きかったようだ。

地道な努力をしたかったわけではないが、結果的にいい方向へと向いたといっていい。

「ふう」

自分にとって技はいくつかあるが、必要以上に体力を使う上に節約しなければならない。

戦場の中で技を使ってはいるが、説明する必要はない。

雑魚相手にいちいち技の解説をしていたらきりがない。

二階は時間がかかることなく、一時の制圧を完了した。

二階には階段が二つ、扉が一つある。

敵がいなくなった今、ゆっくり調べられるのだが、扉は鍵がかかって開かない。

階段はどちらかが正しくて、どちらかが間違っているといっていいだろう。

「どっちでもいいがな」

自分に近いほうの階段に足を伸ばした。

三階へと上ると、少し大きな部屋に出る。

敵の姿はなく、こちらが間違いだったらしい。

部屋の中には、右端には空中に浮いた棺桶ほどもある大きさの青いクリスタルと左端には宝箱が鎮座している。
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