獅子の生きる道
後二十秒。

鎌に恐れることはない。

さらに懐に飛び込もうと、走り出す。

「ほう」

鎌が届くか届かないかの二歩手前でスライディングを行い、鎌の下を潜り抜けた。

剣が届く間合いに入る。

「鎌だけだと思ったか?」

何かの技を使おうと動作を行おうとする。

相手は王。

武器が鎌だけで、能力が相手の時間設定だけ。

そんなはずがない。

スライディングしている途中で拾い上げた石を、指弾で眼窩の中に弾き飛ばす。

防御する素振りも見せず、石は眼窩のくぼみの中へと入り込んだ。

「効かんよ」

「だったら、効かせるまでだ」

すでに剣を抜く手前までたどり着いていた。

しかし、体が突如として動かなくなる。

「その剣で斬っていれば、少しは変わったかもしれんかったな」

力を行使したということだろう。

背後から鎌が迫る。

「どちらにしても、お前は死ぬ」

しかし、ここで縛り付けていた呪縛が解ける。

自分では何が起こったかわからないが、先ほどの投げ込んだ石に何か力が付加されたに違いない。

抜刀を行い、剣を振り切る。

ジョヴァンニの胴体は真っ二つに割れた。

そのまま、百八十度体を回転させ、鎌も同時に弾き飛ばす。
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