俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
「ぷっ!!」
面白すぎる、コイツッ!
山田太郎だって!?
もう笑いを堪えるので精一杯。
おかしすぎるでしょ、見た目も名前も!
あたしは必死に口を押さえる。
あー、思いっきり笑いたい!!
「席はだなぁ〜、あぁ、太田の隣だ。」
……は?
「……あ、あたしぃ!?」
思わず声がひっくりかえる。
「何寝ぼけてんだ?太田はお前だけだろ。じゃあ、頼んだぞ。」
ガーン――!!
せっかく窓際の一番後ろの席だというのに、これからコイツと隣同士!?
だんだん近づいてくる転校生に仕方なく挨拶をしようとしたが、アイツは黙って着席した。
それも、アイツは私を見て
ニヤリと笑ったんだ――。