俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


「ぷっ!!」


面白すぎる、コイツッ!


山田太郎だって!?


もう笑いを堪えるので精一杯。


おかしすぎるでしょ、見た目も名前も!


あたしは必死に口を押さえる。


あー、思いっきり笑いたい!!


「席はだなぁ〜、あぁ、太田の隣だ。」


……は?


「……あ、あたしぃ!?」


思わず声がひっくりかえる。


「何寝ぼけてんだ?太田はお前だけだろ。じゃあ、頼んだぞ。」


ガーン――!!


せっかく窓際の一番後ろの席だというのに、これからコイツと隣同士!?


だんだん近づいてくる転校生に仕方なく挨拶をしようとしたが、アイツは黙って着席した。


それも、アイツは私を見て

ニヤリと笑ったんだ――。


< 29 / 348 >

この作品をシェア

pagetop