俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
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もう放課後になったというのに、あの転校生のニヤリとした顔が頭からはなれないー!
――何なのっ!?
あの後は初めのようにオドオドしてたくせに、あの一瞬だけはまるで別人みたいだった……。
あぁ、わかんない!!
「はぁ〜……。」
頭の中でごちゃごちゃ考えていたら、この上なく重々しいため息が聞こえてきた。
それは左隣を並んで歩く玲のもの。
「期待の転校生があんなのだなんて……、神様はいくらなんでも意地悪よぉ!せっかくの出会いの機会を!」
まだ立ち直ってないのか、夢見る乙女よ……。
玲は激しく嘆く。